05
「多賀谷孫平。ってのは、知り合いか?」
「急に、何ですか」
「質問だよ、単なる。んで、知ってるのか?多賀谷孫平」
「…まぁ、知ってます、が。どうして檜佐木副隊長が、とお聞きしても?」
「堂本からの報告でな。お前が休み取った貴族会合の日、警護中にその男が話しかけてきたらしい。三席に会わせてくれってな」
「はぁ」
「依然お前に世話になったと言ってたらしいが、本当か?」
「…そうですね、はい」
「何したんだ?」
「別に大したことじゃありません。確か怪我をされていたところを助けたんです。もう随分前の話で細かいことは忘れましたが」
「それだけか?」
「それだけですよ」
「そうか」
「そうです」
*
ある深夜。四番隊総合救護詰所に数名の負傷者が緊急搬送された。
負傷者たちの所属は九番隊。虚討伐の為流魂街へ出ていた者たちだった。標的の虚は倒されたが被害は小さくもなく、負傷者のうち最も重い傷を負ったのは第三席だった。退却の間際虚による攻撃を受け、命は助かったものの一両日たった現在もまだ意識は戻っていない。
2011/05/06
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