『03.噂のあの人』
※会話分のみ
※捏造多め
※東仙離反後設定
☆イヅル君と恋次君☆
「…なぁ吉良ァ、お前、って知ってるか?前に四番隊にいた奴」
「ああ、先輩?勿論知ってるけど、なんで?」
「いやちょっとな。つか、先輩って?」
「僕らは知らないけど、霊術院で檜佐木先輩の一つ上なんだって。それだからかな、四番隊にいたころは随分お世話になったよ」
「檜佐木先輩の?」
「仲良いみたいだよ。先輩もお世話になったって、頭上がらないみたいだ」
「檜佐木先輩が頭上がらねぇって…どんな奴なんだよ」
「どんなって……うーん、ちょっと変わっててぶっきら棒だけど面倒見がいい人だよ、姉御肌っていうか。と言うか、何で突然?先輩と何かあった?」
「別に何かってほどじゃねぇけど。こないだ怪我してるとこ治してもらったんだよ、たまたまな。んで当然四番隊のやつかと思ったら十二番隊だってーから妙に思ってな」
「ああ…うん。僕が三番隊に異動して少し後だったかな、変わったの」
「何でまた四番隊から十二番隊なんだよ?しかも五席から九席の降格だぜ?そこまでして移りてぇようなとこかよ」
「そこが変わってるとこなんだよ…知識欲の塊っていうか、記録魔っていうか」
「記録魔?」
「いろんな資料を読んじゃあ記録してるんだ。役立つことからとてもそうは思えないことまで。十二番隊は技術開発局と繋がってるから新しい情報が直ぐ入ってくるし、何より現世任務に出たかったらしい」
「現世任務に?」
「四番隊はあんまりないじゃないか」
「それもそうか」
「うん。見たこと聞いたこと片っ端から記録していくんだ。だから凄く物知りだけど、隊舎の部屋は資料の山で凄いことになってて」
「……四番隊の時から変わってねぇんだな……」
「へ?」
「怪我治してもらった礼がてら十二番隊まで行ったんだよ。したら今日は非番で多分部屋に居るって言うから行ってみりゃ本の山っつーか海っつーか。ひと山崩してえらい剣幕で外おん出された。床が抜けるってな」
「ははは……ホント、変わってないな……四番隊の頃は資料が見つからなかったら先輩のところ行けって言われてたよ。自分で集めた資料のほかに書庫のものも貯めこんじゃったりするから、書庫の人には随分睨まれてて……ああ、そう言えば雛森君とも仲良いよ」
「雛森と?」
「本好きだろ、彼女も」
「あー……本当かよ?」
「本当さ。なんで?」
「いや、なんつーかあの二人が一緒に居るとこ想像つかねぇっつーか」
「うーん…確かに最初は取っつき難いかな。ぶっきら棒な上に人見知りなところあるみたいだから。でも本当、良い人だよ」
「良い人、ねぇ…?」
☆修兵君とさん☆
「あ、いたいたさん。久しぶりっす」
「…ナンか御用ですか、檜佐木副隊長殿」
「…やめて下さいよ。さんに副隊長殿とか言われたら背中痒くなっちまう。十二番隊っつか技局に行ってたんすよ、伝令神機の調子悪かったんで」
「実際偉いんだから当然だろ。もう直った?」
「おかげさんで。んでさんいるかなと思って。昼飯もう食いました?」
「いや、これから」
「んじゃ一緒に行きましょーや」
*
「そういやこないだ、九番隊の担当区域。デカイ虚が出たって聞いたけど」
「いつもながら耳早いっすね。デカいはデカいけど、動きは鈍かったし大したことなかったスよ」
「…ふーん。ま、そう言うんならそうなんだろーな」
「そうナンデス。第一何か妙な点あったらすぐ技局に報告いくじゃないすか」
「直接聞かなきゃ分かんねーこともあんだろ」
「はぁ。…ああ、大丈夫ッス、四番隊の世話ンなるようなことはなかったんで」
「おー。……何だよ?」
「いやーさんも相変わらずだと思って」
「は?何が」
「心配性、じゃねぇな。なんつーかお人好しで面倒見がいいとこ。十二番隊でも変わってねーし」
「そう簡単に変わるかよ。つか別にお人好しでも面倒見が良いわけでもねーぞ」
「そりゃ自覚してないだけですって。ああ、そう言や恋次が世話になったって」
「恋次?」
「五番隊の副隊長っすよ。覚えてないんすか?」
「ああ…阿散井副隊長、な……覚えてるけど……仲良いのか?」
「霊術院で。ほら、吉良や雛森と同期すよ」
「へぇ…あ、悪い。呼び出し入った」
「あれもう行っちゃうんすか」
「下っ端は忙しいンだよ。ああ、コレ」
「何スか?…四番隊の滋養薬?」
「陣中見舞い。部下の前じゃ血色良いツラしとけよ、副隊長殿」
「…あざーっす。今度酒でもおごりますよ」
「酒飲まねーって知ってんだろ。んな暇あんなら下のフォローしてやるか、もしくは面白い情報くれ」
「ッス」
「あ、それ特別配合だから。今度感想聞くんでヨロシク」
「実験体かよ……やっぱ変わってねえ……」
2011/01/16
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